フィンガージョインターとは
フィンガージョインターは、木材を接合するための装置で、特に短い木材を繋ぎ合わせて長い材にする際に使用されます。フィンガージョイントとは、ジグソーパズルのピースのように、互いにかみ合うように加工された突起と溝のことです。フィンガージョインターはこの突起と溝を作成し、接着剤と共に圧着して木材を接合します。
フィンガージョインターの部品構成
プレス機型のフィンガージョインターは、以下の主要な部品で構成されています。
カッターヘッド
木材にフィンガー状の突起と溝を正確に切削する部分。
クランプ
接合する木材をしっかりと固定する部分。均一な圧力を加えることで、接着剤の適切な広がりと強力な接合を実現します。
接着剤塗布装置
接合面に均一に接着剤を塗布する部分。
プレス部
接着剤を塗布した木材を圧着する部分。油圧または空圧で駆動されることが多い。
コントロールパネル
機械の操作を制御する部分。送り速度、圧力、切削深さなどを調整できます。
フィンガージョインターを使用するメリット
短い木材の有効活用
端材や短い木材を繋ぎ合わせることができるため、材料の歩留まりが向上し、コスト削減に繋がります。
長い木材の製造
長尺の製品を製造する際に、入手が難しい長い木材を使用する必要がなくなります。
強固な接合
フィンガージョイントは、接着面積が広く、強力な接合強度を実現します。適切に接合された場合、元の木材よりも接合部が強くなることもあります。
美しい仕上がり
接合部が目立たないため、家具や建材など、見た目が重要な用途にも適しています。
フィンガージョインターの用途
フィンガージョインターの用途は、主に木材の接合による長さの延長、強度向上、そして材料の有効活用にあります。具体的には、以下のような製品や分野で使用されています。
家具製造
- テーブルトップ:長い一枚板が必要なテーブルトップの製造に最適です。
- 椅子、キャビネット、棚などの家具部品:強度と安定性が必要な部品の接合に使用されます。
- フローリング:短い木材を繋ぎ合わせて長いフローリング材を製造することができます。
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